♯67 湯河原 海石榴 No.2 食事編
海石榴での食事はお部屋でいただきました。
お酒を注文しない私に・・・
どうしたの?飲まないの?
・・・と、聞かれるのですが、良い具合に数時間かけてビールを飲んだ私のお腹はペコペコ状態。
飲むより、食べたい!!が勝ちました。
「日本酒くらい飲めばいいのに。」
飲みすぎれば、もう止めなとうるさいくせに、飲まなきゃ飲まないで心配されます。
・・・私に構わずジンジャーエールでもお飲みください!!!(笑)
そんな心優しい?旦那さんは好き嫌いが結構多く、食わず嫌いなものもあったりしますが、旅行の際に出てくる食事では割と残さず食べてくれます。
普段の栄養の偏りを、旅館では和食という魔法で補っていただけるので嬉しい限りです。
身体の為と言えど、どうしても相手の嫌いな物は作らないですからね。
今回頂いた献立〜「春の藤木川」
近くを流れる川の名前です。
先付
駿河湾産 うるいの東寺和え
春らしい淡い色が印象的でした。
うるいの歯触りもよく、優しいお味です。
前菜
桜香バラ寿し
まるじゅうカステラ
タラの芽西京漬
ノビル甘酢漬
足利牛しぐれ煮
白魚酒蒸し 梅肉
蛍イカ旨煮
セリのお浸し 糸賀喜
って、写真が中途半端なんですが?(笑)
そうなんです!!食べちゃいました(笑)
一品一品丁寧に説明をして頂き夢中になり、素敵な一枚を取り損ねるという・・。
しぐれ煮の下の「雪の下」も食べれるんですよ!なんて、言われ、ゆきのした???
なんて知らない食材が出てきたり、バラ寿しの中に何が入ってるなんて話を聞いているうちにこういうことに。
それだけ、楽しい食事だったということなんですけどね。
椀物
蓬豆腐すまし椀
セリと柑橘の香りがふわっと広がります。
お出汁はとっても控えめで、春の香りを引き立たせてます。
トゥルントゥルンのヨモギ豆腐がまた堪りません。
向付
本マグロ
石鰈
細魚
水ダコと山葵菜和え
ここでも水蛸食べちゃう事件(笑)
一切れしか残ってません・・・(泣)
山葵菜を包んで食べる水蛸、物凄く柔らかくて美味しかったですよ。
自家製の造り醤油、煎り酒、梅肉酢
本マグロはあえての熟成?
色味が気になりました。(不安からじゃないですよ)
私のいけないところは、ちょっと気になる事をすぐに聞けないところです。
湯河原の温泉では珍しくお湯に塩味を感じ、少し泉質が異なるのかな?と、思いつつ聞くことができなかったり、もしかして、マグロはわざと1週間ねかせていたかもしれない?・・などなど、コミュニケーションがへたっぴです。
業種は異なると言えど、20年以上も接客業をしているとは思えない消極的な自分に呆れます。
話がそれてしまいました。
すみません。日頃の悩みです。
名も無き一品
献立には入ってないのですが、料理長からの一品です。
と、綺麗なお椀がやってまいりました。
ニシンをおからで和え、数の子を添えた一品でした。
とっても優しい味わいで、数の子の食感がまた良いアクセントになっていました。
強肴
遠州黒毛和牛のスモーク トマトソース グリーンソース添え
桜鯛の煮こごり
静岡産のブランド牛をスモークしているんですが、そのスモークの薫りが素晴らしく、ソースはもちろんのこと、塩胡椒だけでも良いのではないかと思えるほど、美味しいお肉でした。
海石榴名物 山北産すっぽんのつみれ鍋
宿の名物として、定番で出しているそうですが、季節で具材を変えているそうです。
実際、インスタを覗いてみると、違った食材がたくさん出てきていました。
後に宿の女将がいらっしゃりお話を伺いましたが、来るたびに違った食事を楽しめるので、何度も来たくなりますよ、とおっしゃっていました。
すでに何度も来たいと思っていましたよ!!!
お好みでどうぞ、登場した「やげん堀」の七味はかなりの辛さがあり、インパクト大です。味変を楽しめます。
止椀・香の物・ご飯
お米は北海道の「ふっくりんこ」
初めて食べましたが、ツヤがあり旨味を持つ美味しいお米でした。
デザート
季節のフルーツあんみつ
桜せんべい
提供される前に、話をしていたのが「あんみつ」についてなんですが、
「あんみつって、あんまり好きじゃないんだよね・・・」
「俺もあんまり好んで食べないな・・」
出てきた「あんみつ」は想像していたものとはだいぶ違っていました。
優しい味わいのなめらかな餡子のソースに、それはもう可愛らしい寒天に包まれた新鮮なフルーツ。
色鮮やかで食べるのが勿体ないほどです。
「これは美味しい」
苦手なんだよね・・なんて言ってゴメンなさい!!!
塩気の効いたパリッパリのせんべいでお口直しをして・・・
小松菜とバナナ(これまた意外な組み合わせ!!)のスムージーに桜のタピオカが浮かんでいます。
お腹ははちきれそうでしたが、意表をつかれたデザート達に夢中になり・・しっかり完食してしまいました。
美味しかったのはもちろんですが、数え切れないほどの食材と工夫を凝らした一品一品に感動いたしました。
こんな時期でしたが、思い切って来て良かったと幸せな気持ちでお布団に入った夜でありました。
つづく。